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2006年5月29日 (月)

ホッケの知らせが来た

南東の風8m/s 波の高さ4m 天候 雨!

Dscf0641_2 午前1時に出航、SSE(南南西)に針路をとり、水深80mのホッケ漁の漁場に向う。今日も、波がやや高く、波に向って船を進めると、船が大きな波を越える度に、ドスンという振動が船全体に響き、今の俺の体には最悪だ。

ほんの少しの振動でも、背中と脇腹に激痛が走り、とても辛いが哀しいかな自営業。。。コルセットサラシ代わりに腹に巻き、半ベソ掻いて沖に出る。波の中50分かけて漁場に到着し、ホッケ網の1本目を巻き上げる。この網は、昨日一番浅い水深80mのところに仕掛けておいたものです。

今シーズン、この水深の浅いこの漁場は、ちょっと不調でした。いつもの年でしたら、水温も上がり、ホッケが主食とする、エサダというオキアミの仲間が、このあたりの漁場に上って来ているんですが、今年は、少し遅れているようです。それが原因でホッケも遅れているんだと思う。

Dscf0675 今日は、いつもと少し違い、この一番水深の浅い漁場の網にもホッケが、掛かっており、若い衆たちが、網から外したホッケが次々と箱に詰められ、その山がみるみる高くなる。

この漁場へのホッケの到達の遅れを俺は、気にしていた。この辺の漁場までホッケの来ない年は、いつも不漁で、今年も不安材料の一つでしたが、今日のホッケの掛かりを見て、明るい兆しがみえてきたのが、何よりです。もう一つの明るい兆しが、今日は、あります。羅臼では、通称くさい鳥と呼ばれている鳥の群れです。

Dscf1159 この鳥は、漁師の間では、ホッケの知らせと呼ばれ、姿を見せるようになると、不思議とホッケもその近くの海に群れで来ている。くさい鳥は、先に書いたエサダを追い求め集団で海上のあちこちを飛び回る。

この、くさい鳥エサダを追いかけて飛ぶように、海中では、ホッケ他の魚類エサダを追って泳ぎ回る。海中を泳ぎエサダを追いかけるホッケや他の魚は、我々人間の目で探す訳にはいかず、このくさい鳥が、良い目印となる。くさい鳥の飛んでいたあたりの位置をレーダーで捕捉して現場に直行、目的地に着いたら、早速、魚群探知機で海中を調べる。そこに、エサダの反応もしくは、魚影が映し出されたら、もう間違いない。

Dscf1160 くさい鳥の集団に向け一直線に船を走らせ、このポイントに、網を仕掛ける。こうやって今の漁師は、先進技術のハイテク機器と昔ながらの生き物たちの動きや海の潮の流れ、その満ち干など、今の良いところと昔ながらの知恵を合わせて漁を行なっている。

最新のハイテク技術は、若い漁師が詳しく、潮見や生き物の動き天候などを読んでの漁は、先輩の漁師に敵わないところがある。このように漁師も、どこでも網を仕掛ければ良いというものでもなく、生き物相手の商売は、難しいと今でもたまに、ふと思うことがある。

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