寒い春
北北東の風8m/s 波の高さ4m 天候は、雨のち晴れ!
寒い春です。昨日のことですが、北海道のある地域では、最低気温が、マイナス4℃とのこと。熊本からの観光で知床を訪れていた方の話では、あちらを出た時の気温が、プラス29度で、北海道に入った時の気温がプラス3度だったそうです。軽装で来たため、こちらで春物を 買ったとか。
前日に続き、風と波があり、背中に負担が掛かる。ここまで時化が続くと腹が立つというか、どうでも良くなってきた。もちろん網には、まともな売り物の魚は少ない。ホッケの数が少ないのに追い討ちを掛けて、時化続きの為に網を、巻けないでいたのでホッケの鮮度も落ち売り物にならない。
でも、落ち込んでばかりもいられないですよね。自然と、生き物相手の、この商売、漁師になった頃に覚悟は決めていました。それにまだ終わった訳でも無いし、残り漁期間に最後の望みを賭けて、沖に出ます。皆さんには、ご心配お掛けしてすみません。この位でくじけないのでご安心下され。体の故障で柄にも無く少し弱気になっていたみたいです。皆さんに励まされて、また闘志が湧いてきました。
久々の魚紹介です。このカレイは、宗八がれいといい、干したのを、あぶって食べると脂のりが良くとても美味しいんです。
なぜか、このカレイを生で何処かへ運び、そこで干しても、この味が、なかなか出ません。羅臼の気候と潮風で干せ上がったものには、独特の味が出るようです。
これが、宗八がれいの腹側です。このカレイは、どちらかというと、春のものより秋のものが、俺は、お薦めです。いくら羅臼の気候でも、春の風では、このカレイの良さを100%引き出せない。
秋、10月~12月初め頃に、獲れるのが脂も載り、干すのにも、丁度良い気候となり、最高です。春は、最高値のものは、浜値で約㌔400円前後で取引される。秋になると、浜値で約㌔700円前後と、その差が、一気に倍ちかくとなるが、秋にとれる宗八を食べたら、なぜ春の値段の倍するのかが、わかります。この宗八がれいも、羅臼ホッケと並び羅臼ブランドの一つに挙げられている。この値段では、手が出ないという方も、安心してください。そのために俺のブログがあります。
前に魚の選別について話たかと思いますが、魚は、一度サイズ分けをして、出荷されます。このとき、宗八でしたら、小小か3小というサイズをお求め下さい。どの位かというと、頭の先から尾びれまでの長さが、ハガキサイズより、ひとまわり小さい位のものです。これの干せたのが、一番美味しく、浜値のほうも、一番高いものの半値以下だと思います。あくまで浜値ですが、皆さんの近くの魚屋さんに並べられたときでも、サイズによる値段の比率は、変わらないと思います。このサイズがもっとも干せ上がりが良く、酒のつまみにも合う。大きければ良いというものでもないんです。魚屋さん、ゴメンナサイ<(_ _)>
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さかなをたべる 著者:ともなが たろ,まつざわ せいじ,なかの ひろみ |
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さかな 著者:沖山 宗雄 |
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魚 著者:井田 斉 |
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