« 知床連山についに初雪! | トップページ | 作業風景・・・こいつはスピリチュアの江原か? »

2006年10月29日 (日)

秋漁の羅臼は全国の漁師が・・・

早いもので10月から始めた秋漁も、もうすぐ一ヶ月を迎えようとしている。

漁師のことを伝えるブログを始めた当初は、正直どこまで持つのかと不安でした。

始めてみて皆さんがこんなにも漁師や魚・昆布のことに興味をもってくれ嬉しいです。

Dscf0709

春漁に始まり、夏の昆布漁と今行なわれている秋漁を含め皆さんからの温かいエールやコメントに感謝です。

秋漁のほうも、今年の出だしは順調でホッケ、スケソなども例年に比べその水揚げも伸びている。

ただ、そのために毎日更新していこうと思っていたブログのほうがまちまちになりご迷惑をお掛けしてすみません。

それではぼちぼちと今日の本題に入っていきます。

いつものように夜中12時出港、15分後に一本目の漁場に到着しホッケ網を巻く。

このホッケ網という網は、もちろん名前のとおりホッケを獲る網のことを言いますが、ホッケ以外にも色々な魚が掛かります。

魚の胴回りがホッケに近いものなどはホッケ以上に獲れるときもあります。

秋漁では、その代表が真イカです。

Dscf0792

真イカは本来、イカ釣りと呼ばれる漁法を使い獲る漁ですが、俺たちが行なう刺し網漁のホッケ網にもこのイカが掛かってきます。

こちら(真イカ)も鮮度が命の魚なので刺し網で獲る場合は主に即席という数時間しか網を海に入れない漁法で俺たちもイカを獲ります。

羅臼は通称、「イカの墓場」と呼ばれ全国各地の漁師が最後のこの時期羅臼に集まります。

今年は例年に比べ羅臼沖にイカが来るのが少し遅れているようでイカ釣り漁船もまだまだ少ない、いつもなら真夜中羅臼沖には日中を思わせるほどの「いさり火」の灯りが海中に広がるのですが、もう少し先になりそうです。

Dscf2082

遠くは南国九州、長崎の船団もこの時期から11月の終わりぐらいまで羅臼港に入りイカ漁を行ないます。

この時期の羅臼は賑やかです、港を歩いていても街に酒を飲みに行っても、全国各地の「訛り」・「方言」が耳に飛び込んできます。

長崎の漁師はもちろん、そのほかにも宮城や新潟、青森、北海道では函館や広尾などの漁師たちと、羅臼は秋漁の今の時期、日本中の漁師が集合します。

Dscf1309_1

余談ですが、街のスナックに飲みに行くと自分が何処か他所の街にでも行っているような錯覚を覚えるほどいろんな全国の猛者たちが飲んでいます。

中でも九州の漁師はホント猛者ぞろいというか「叩き上げ漁師」って感じでカッコ良いです。

たまに話す機会があるときなどには、遠く離れた地元漁師街のことなどを話してくれます。

むこうで行なわれている漁法や漁師町の生活など聞けて秋は楽しい季節でもあります。

このイカ釣り漁師たちは、遠くに家族を残し一年中イカを求め全国の海を渡り歩いている。

毎年秋に羅臼港に入る九州の漁師の一人と三年くらい前に知り合い仲良くさせていただいていますが、ヤツも家族の写真をいつも肌身離さず持ち歩いている。

Dscf0039_3

このように全国にはいろいろな漁師がおり、なかには港を離れ漁に出て次の地元港への入港のときには、自分の子供達の年や学年が変わっているとか、小さいお子さんがいる漁師さんなどでは、久しぶりにあった自分の子供に泣かれたなど聞く事もあります。

それに比べ俺たち羅臼の漁師はまだまだ恵まれている、漁に出ても毎日が日帰りで一歩陸に足を踏み入れれば、そこには家族の待つ家がある。

Dscf0806_3

この秋漁の時期は全国津々浦々からそれぞれいろいろな漁師が羅臼に集まりいろいろなドラマ(人生劇場)を見せてくれる。

« 知床連山についに初雪! | トップページ | 作業風景・・・こいつはスピリチュアの江原か? »

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

寒さも厳しくなり、海の仕事も大変になりますね。
ほんとに九州からの漁師さん達、家族と離れ離れで数ヶ月、、、男の仕事とはいえ子供、奥様が可哀想ですね。
ナベショーは18年単身赴任だったけど、週末は何とか帰れたから、、、

はじめまして。宮城で沖乗りをしています。

以前、北海道根室に行き、
北海道の鮭鱒漁船に乗船していた事があり、一緒に乗り組んでいた方から、
冬場の時期に羅臼のスケソウ漁へ
誘われた事がありました。
(寒さには弱い為、行きませんでした)
当時、あこがれのあった羅臼での
漁だったのですが・・・

昨年、秋刀魚漁での休漁を利用して
初めて羅臼に足を運んでみました。
折りしも、知床が世界遺産に
登録された時期、興味しんしんで!

最初に港に行きました、船を見ても
何の漁をしているのかわからずでしたが
今になって貴ブログを見て、
いろいろと見聞が広がりました。

画像の背景に見える知床、いいですね。

我々の住む宮城と違い、
羅臼はもう寒さが
厳しくなって来たのではないでしょうか、
これからも時々お邪魔しますので
よろしくお願いします!

☆漁師アトムさん

漁師アトムさん、はじめまして。
漁師たけしです・・・ナンテ(^_^;)

>北海道の鮭鱒漁船に乗船していた事があり、一緒に乗り組んでいた方から、
冬場の時期に羅臼のスケソウ漁へ
誘われた事がありました。

鮭鱒漁船に乗船していたことがありましたか、鮭鱒も厳しく辛い仕事ですね、ご苦労様でした。
羅臼の漁師も昔は根室の鮭鱒に行ってた人もいました。

羅臼スケソ漁に誘われた事もあるんですか、こちらも厳しく辛い漁仕事ですが、鮭鱒や秋刀魚漁を経験しているアトムさんなら大丈夫ですね。

俺のほうは漁仕事は羅臼以外経験が無く鮭鱒も秋刀魚漁もわかりません。
是非また遊びに来ていろいろ教えて下さい。

俺のほうも漁師アトムさんのサイトに出かけますね、実はコメントを書く前に一度覗いて来たんです。
素晴らしいですね、またお邪魔させてもらいますのでこちらこそ宜しくお願いします。

今は秋刀魚漁ですか?最近、羅臼沖にも何艘かの秋刀魚船が姿を見せ緑のライトを照らしていますよ。
アトムさん、この緑のライトは秋刀魚を誘き寄せるものなんでしょうか?

これからは、日に日に寒くなりますね、アトムさんもお体に気をつけてお仕事ガンバってくだされ、是非また遊びに来て下さい。

☆ナベショーさん

日に日に寒くなってきますね、でも日に日に魚も増えてきているので心は燃えてます!
寒くならないといけない時期はやはり寒くなってもらわないと魚も来ないですね。

若い衆たちには辛い季節ですが、カンバってもらわねばなりません。
あと、数十日後にはおそらく気温のほうが氷点下とブログでお伝えするようになることでしょう。

九州の漁師さんや遠くの漁師町から北海道方面に漁で来ている方は家族と会う暇がないとよく聞きます。

以前一度だけ北洋でのオッタートロールという漁法でのスケソ漁に高校生のときに乗船したことがあります。
これは水産高校の実習なんですが、このときは約50日、アラスカのベーリング海にいました。
正直、高校生には辛い経験でしたね、遊び盛りのこの時期にこんな長い日数海の上は(^_^;)

大時化のときは波が10m以上になり、500トン以上の船の上から波をもらいます。
またアラスカ沖に着いてからの経験で印象に残ったのは、白夜というか24時間太陽が沈みません、水平線近くまで落ちた太陽がまたそのあと直ぐに昇ってきます。
また、一日中太陽が上がらない時期もあります。

こんばんは。
そちらにも長崎のイカ釣りの方が行かれるんですね。
金沢港にも昔ほどではありませんが、壱岐の勝本船団が入港します。
13,4年前はかなりの数の船が入ってきてました(今では昔の5分の1程度しか入港してないかも。。。)
私も以前、北海道まで行くよとは聞いていたんですが、日本海沖なのかなぁ~と思っていたんですが…
知床に来ている長崎の船はどちらの港のふねなんでしょう??

九州弁(壱岐弁)は最初理解不能だったんですが、みんなと話してるうちに私も片言ならが壱岐弁?を使ってました。
ウチの両親や金沢の漁師はいつまで経っても意味不明だったようですが(^^;

あの頃が懐かしいなぁ~

☆光福丸の娘さん

こんばんは。
長崎の船団や全国各地のイカ釣り漁船が秋になると北海道を目指しますね、中でも羅臼は「イカの墓場」と呼ばれ、イカの最終地点ですので年の暮れ近くまで全国のイカ釣り漁船で賑わいます。

俺も九州弁は最初理解不能でしたが何人かと仲良くなってからは少しずつ意味が解かってきましたよ。

光福丸の娘さんのほうはイカ漁などはやっていないのですか?
漁法を拝見すると底引き漁のようですね。


祝、大漁をお祈りしてます。
また、遊びにきてくだされ(^_^)

ウチは底引き網漁のみです。
金沢港所属の船では「刺し網漁(夏場だけ)」と「定置網漁」の船がおります。
金沢港には他県(長崎、青森、北海道など)のイカ釣り漁船や能登のまき網船も荷揚げします。
あ!そう言えば夏はお遊びで赤いか釣りに連れて行ってもらったりしますよ。(船酔いしますが…^^;)


来月6日よりズワイガニ漁が始まります。
こちらの漁師はこのズワイガニ漁に懸けてますので、多少気を使います。。。(前日と初日だけね。。。)
そして、カニ漁の開始から暮れぐらいまでは市場も活気付くでしょう。

たけしさんも極寒の中の作業となりますが、頑張ってくださいね♪

お互いの大漁と安全を祈ってます☆

☆光福丸の娘さん

>金沢港所属の船では「刺し網漁(夏場だけ)」と「定置網漁」の船がおります。

そうでしたか、刺し網漁もやはりあるんですね。

これからはズワイガニ漁ですか、このカニは知床にもいますよ、でも俺たちのほうはこのカニを獲る権利が15年くらい前になくなりましたけどね。

刺し網での捕獲は日本中全面禁止になり、俺もカニカゴ漁師にたまにいただいております。
ズワイは美味しいです、俺的にはカニのなかで一番好きです、光福丸の娘さんが羨ましいですね、こちらは、タラバ・毛蟹が主な代表的なカニですね。


当ブログにも訪問していただきありがとうございます!

サンマ漁船の緑の灯りは集魚灯の一種で
我々はキャッチライトと呼んでいます。
省エネが目的で使用されています!

緑色の他に白色や青色、オレンジ色等
LED(発光ダイオード)を使用している船もあります。
なぜか、房総の船団は主に白色、
北に来るほど緑色が好まれているようです。

数年前、太平洋での秋刀魚漁が不漁だった年に一度、羅臼沖まで行って漁をした事があります。
羅臼沖のサンマは丸くてサバに似た形で
脂の乗りがすごかったですね!

☆漁師アトムさん

こんばんは、お仕事ご苦労様です。

>サンマ漁船の緑の灯りは集魚灯の一種で
我々はキャッチライトと呼んでいます。

>緑色の他に白色や青色、オレンジ色等
LED(発光ダイオード)を使用している船もあります

集魚灯(^_^)>了解!
俺は、緑のしか見たことないです。
白やオレンジもあるんですね、勉強になります<(_ _)>

羅臼沖まで来たことありましたか、何年か前に羅臼沖で秋刀魚が大漁の年がありその時は全国各地から秋刀魚漁船が来ていました。

余談ですがサンマ漁船はカッコいいですね♪
漁船のなかで一番好きです。
あの飛び出たバルバスも魅力的(^^)v

寒さ厳しいと思いますがガンバって下され。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 知床連山についに初雪! | トップページ | 作業風景・・・こいつはスピリチュアの江原か? »

最近のトラックバック

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ