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2006年11月29日 (水)

今日のさかな

更新遅れてすみません。<(_ _)>

今日のさかなです。

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これは、宗八というカレイです。

ガラガラになるまで干し火で炙って食べます。

食卓用というより御つまみ・乾物としての活用が主です。

こちらは、真鱈です。

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このさかなも徐々にですが最近増えてきました。

12月がこのさかなの盛漁期となり、冬場に値段が急騰するさかなです

オスは、12月になるとその腹にタツという高級食材を大量に持ちこれが値段の上がる原因です。

下は、真ガレイです。

こちらは、お刺身用の高級漁です。

最近は、形の良い大きく身の厚いものがカレイ刺し網にかかるようになってきています。

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こちらも、12月には、キロ当たり700円前後まで値段が上がります。

今年の12月は、各船水揚げが順調なようで市場内もたくさんのさかながあがっていました。

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ホッケもまた復活の兆しがあり忙しくなってきました。

残り後一ヶ月です。

正確には12月26日最終日となるので沖止めを抜くと約20日となりました。

2006年11月27日 (月)

網から魚を外す作業

北東の風2m/s 波の高さ1.5m 気温0℃ 天気は曇り!

今日は、ホッケ網1本カレイ網2本スケソ網1本巻いてきました。

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ホッケはあまり良いかかりとはいえる状態ではなかったです。

そろそろホッケも終わりかな~

カレイのほうは徐々にですが増えてきているようです。

この魚は、これからが本番ですから、期待してます。

写真はクロガシラというカレイで、刺し網ものでの平均体長は60センチぐらいです。

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この魚は、身が厚くこちらでは主に煮付け魚として使われている。

キロ単価は400円前後といったところです。

その他には石モチというこちらもカレイの仲間で、体長はクロガシラよりひと回り大きくて、70センチ前後あります。

この魚も現在キロ単価400円前後といったところです。

写真を撮り忘れたので前回のものですみません。

これが石モチです。

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こちらは主に、刺身魚として利用され、その身はコリコリと歯ごたえがあり味にくせも無く美味しいです。

カレイ網にはこの他にはシマゾイがかかっていました。

このシマゾイという魚は、カレイを獲る網には、なかなかかかってきません。

そのシマゾイカレイ網にかかったということは、大量に来ている証拠です。

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今日は早速ソイを獲る専門の網を積もうとおもっています。

なまえはそのまま、見たまま、ソイ網といいます。

カレイ網に約2箱いたので専門のソイ網だとその10倍ちかくは、かかる予定です。

そして今日の主役、オオトリをつとめるのが、スケソです。

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スケソという魚をご存知でしょうか、この魚、メジャーなようでメジャーじゃないというか、勘違いされています。

スケトウダラと呼ばれるのがこのスケソのことで、真鱈(マダラ)とは別物です。

また、冬の名物タラコ明太子もこのスケソから取れます。

よくタラコはタラ(真鱈)の子と勘違いされますがスケソの子です。

正式名がスケトウダラなのでタラコとなったものとおもわれます。

われわれ5トン未満船という船型の船が獲るスケソは12月までです。

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1月~3月まではスケソ専業船というスケソを専門に獲る船が出てきて本格的な羅臼スケソウ漁が流氷に閉ざされた極寒の海で行なわれます。

これがその網からのスケソ外し作業の風景です。

現在このスケソのキロ単価は、150円前後といったとこです。

専業船の出る1月には、腹にもつタラコも大きくなり浜値も200円以上となっていき、その水揚げもグッと高くなる羅臼を支える漁業の一つです。

本日は、にほんブログ村・全国地域ランキング6位でした。

みなさん声援、感謝しております。<(_ _)>

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2006年11月26日 (日)

景色の変わり目!

ここ何日かは、知床の景色も変わってきている。

いつのまにかチャチャヌプリも真っ白!

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気温の低下とともに景色が毎日のように変化してきています。

秋を感じる暇なく冬が来るのでは、日本に住む限り四季を感じたいのでをさがす。

これがなのかよくわかりませんが、飽きっぽい 秋っぽいので一枚パチリ!

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納得いきませんか、それではもう一枚。

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この場面に木枯らしなんて吹いてくれれば完璧なのだが(^_^;)

でも知床はその間もなくに突入しそうかも。。

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これからは、この繰り返しの毎日が続くのだろう。

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帰港後の気温も殆んど氷点下の日になる。

大風が吹いて以来は冬将軍が居座ってしまった。

「さむいよ~」

でもね、この寒くなっきてからの魚が美味しいんです。

気温が下がるということは、海水温も下がるわけだから、魚の身の締まり脂ののりも最高になってきます。

ホッケカレイ真鱈ソイもこれからが旬!!

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103倍美味しくなります・・・・・言い過ぎと思いますか、言い過ぎです(^^ゞ

でも、美味しくなるのは事実です。

秋の魚旨い、漁師が言うからまちがいないっす(^^)v

みなさんも、地元の魚屋さんでお買い物するには北の魚はこれからが美味しい買いですよ。

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そんなわけで、全国に美味しい魚をお届けできるよう、明日も、がんばります♪

2006年11月23日 (木)

これも異常気象!?

出港時のは、さほど強いものではなかった。

昨日の予報だと今日の出漁は完全に中止(沖止め)になるものとばかり思っていました。

寝床に入っていても外からは風の吹き荒れる音が聴こえていました。

出港予定時間30分前に起床し外を窺うと就寝間際のあの風が嘘のようにない。

しかし羅臼には、暴風雨波浪高波の警報が発令中!

とりあえず港へ向い、船のエンジンを掛け待機することにした。

暫らく様子をみるが風が吹いてくる気配が感じられない。

港からは、一艘また一艘と船が出港しだす。

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俺たちの船団も漁場に向う決断をしモライを放し岸壁を離れた。

今日巻く予定の網は、ホッケ網が2本です。

漁場に着きボンデンを探し始める。

このとき時間は、午前1時ころ、港の出掛けにくらべ西よりの風が少し強くなってきたようだ。

出ている予報が予報なのでゆっくりはしていられない!

それぞれボンデンを掴み、せ縄・網の順番に巻き始める。

いつもより巻き上げ機(ドラム)の回転を上げ網を巻いていく。

40分で1本目の網を無事巻き終えた。

このときは、まださほど強くなく、2本目も巻くことに決まり、巻き上げた漁場の投網(とうもう)を済ませ、急いで2本目の漁場にむかう。

このとき、ブリッチの船窓がガタガタと揺れだした。

揺れだした側の窓から海を見ると、海上に真っ白な波煙が立ち上がりスマキが起きている。

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↑夜中の海上では、撮影しても見えないので、明るくなり始めてからの波煙を載せておきます。

心配していた風が来たようだ、網にはすでに掴まり巻いていた途中なので風の中そのまま巻き上げることに、風を受けるたびに船が大きく傾くほどに急激に強くなってきていました。

今年の秋漁が始まってから、一番強い風だったと思う。

2本目のホッケ網も全速で巻き上げ投網をして逃げ帰ったというところです。

問題はここから!

無事、港に入りホッケ外し作業にとりかかる。

作業開始から2時間を過ぎたころに(おか)も風が強くなりだしてきた。

風はその強さ激しさを見る見る間に増していく!

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魚外し作業と選別作業もなんとか終わり、若い衆たちは網タキに掛かる。

こちらも大風の中の作業で捗りが悪い中行なわれた。

こうして全ての作業を終え、仕事終了、解散

風が強いため何度も船に足を運びモライの点検などに来ていましたが、今日のこの風は、ここ何年か、港のなかで経験したことがない強いものでした。

↑船から撮影、この風を受けるたびにモライは、きしみ船は大きく左右に揺れ傾く!
<これは、雪が舞う吹雪ではありません!強い風により海水が飛ばされ景色が白くなった瞬間です!>

竜巻・地震・津波と最近は、北海道もこの短い期間にいろいろと起き、今度はこの大風です。

これも、何かしらの異常気象でしょうか

2006年11月22日 (水)

3時間遅れで出港!

午前0時の出港にあわせ船へ。

自船が係留されている、いつもの岸壁まで到着。

暗闇の中、早速船に乗りブリッジへむかう。

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船に着いて一番最初の仕事が船のエンジンを掛けることです。

こうしてエンジンを掛け、出港時間を待ちながら、エンジンの暖機を行なう。

まずは、フゥアーナー(船の煙突・車でいうマフラー)の蓋を開けエンジンキーを予熱に。

予熱が終わり、いよいよエンジン始動となる。

「ギュルギュルギュル・ギュルギュルギュル」・・・・・・あれ?

もう一度挑戦!

「ギュルギュルギュル・ギュルギュルギュル・ギュルギュルギュル」・・・ダメだ!

聴こえてくるのは、エンジン始動のためのセルモーターの音だけ。。

本来なら、セルギュルという音と共にエンジンの爆発音が聴こえてくる。

すぐ脳裏に浮かんだのは、去年の今頃のケース。

実は去年の今頃もこれとそっくりのケースがあり、出港出来ない日があった。

去年のケースともし同じならば、とても素人の俺たちじゃどうしようもなく急遽、機械屋さんを呼ぶ。

機械屋とは俺の船が積んでいる漁船エンジンのディーラーの専門の整備士さん。

電話を掛けたのが真夜中の0時を少し回ったころなので返答の声も眠そう<(_ _)>

電話から、30分ほどして機械屋さんが来てくれた。

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早速エンジンを診てもらうと思ったとおり去年の再現となる。

これは、間に合わせでエンジンを掛けるには少々手強い症状。

エンジン内部カーボンが溜まり付着し、エンジンを掛けるための爆発を起こすだけの圧縮が無い、これを整備するにはエンジンのヘッドカバーを外し、バルブカムも外さなければいけなく時間を要すのは覚悟しなければならない。

今日は、どうしても網を巻きに行きたいので何とかしてもらいたい。

その理由は、低気圧の接近、今回近づいてきている低気圧もまた急激に発達するとのこと。

今日、出港できなければ、明日はおそらく海に出れるような天候ではない。

また、大時化になった場合の港で避難のために船を移動することもエンジンが掛かってくれなければ不可能です。

機械屋さんに全てを託し作業を見守る。

時間だけが無情に過ぎていく、機械屋さんは無表情で黙々と作業を、

俺、側でただオロオロするばかり。

船団仲間から次々と連絡が入る。

「直りそうか?」「たけしの網、巻いてやるか?」「少し波高くなってきたぞ!」とか・・・

・・・・・・・今日中の復帰は無理かな、誰かに網を巻いてもらおうか・・・・・・・・

と、考えていたそのときでした。

機械屋さん「エンジン掛けてみようか」

「直ったのかい」

機械屋さん「何とかなったとおもうよ」

「ありがとうね、たすかりました♪♪」

このときの時間が午前3時!

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3時間遅れの出港は、仕事の遅れや仲間も待たせてしまった申し訳なさでいっぱい。。

それを打ち消してくれるように、仲間たちからの「良かったね」の声がけと、出港できるという喜びでした。

2006年11月21日 (火)

オヤジのアイテム第二弾!

南西の風 3m/s 波の高さ 1.5m 気温1℃ 天気 曇り!

ここ何日かで今日がいちばんかいのでは、氷点下と耳に入らないと気持ち的に違う。

寒いのは、どうも苦手なんです(北海道の漁師がいう言葉かいな)

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「寒いのは苦手」と、こういう事をいう俺は、「暑過ぎる」のも苦手、早い話、ワガママ!

できれば調度良い気候のところに移り住みたいと思う今日この頃(^^ゞ

叶わぬ夢は、さておき本日「オヤジのアイテム第二弾」としました。

これを投稿するにあたってもの凄~く悩みました。

これで、一度目は勘弁してくれた、あの子も・あの方も・あのご夫人もみな去っていくのでは・・・(^_^;)

第一弾「オヤジのアイテム・ももひき」に続き、第二弾は、これ

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ももひきとは切っても切れない最強コンビ世紀のスーパータッグ「長袖」

「下は、ももひき。上は、長袖。」・・・お願いですから想像しないでくだされ。<(_ _)>

想像してしまうと、ブログ観欄意欲が失せてきます。

この姿で、家の中をフラフラしている姿などもってのほかです。

書こうか迷いましたが、今日はこれといった記事も無く何か題材のヒントがないかとバックナンバーを見ていると「ももひき」の記事がこちらにアピールしているではありませんか。

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「相棒(長袖)は、どうした?」と・・・

2006年11月20日 (月)

シバレきつくなってきました。

知床というより北海道全体が時期的に寒い季節を向えたようです。

天気予報で、各地の気温を見ると道内ほとんどが最低気温が氷点下になっている。

ここ何日か0℃前後の知床の気温は、むしろ暖かいほうかも。

でも、「寒いッス」・・・「ももひき」遠赤外の温かいの買ってこようかな(^_^;)

最近は、夜中に景色が変わることがよくあり、道路も真っ白になることも。

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漁のほうは、残りあと一ヵ月半!

これからが、本格的に寒くなってきます、寒いというか凍りつくって感じが正しいかも。

春に痛めた背中と腰が、寒くなるとまた痛み出してくるので気温の低くなる辛い残り一ヵ月半です。

魚の選別を終え、市場に出荷しに行った帰り羅臼川に立ち寄る。

先日サーモンパークでの映像を、お見せしたので自然の川では、どうなっているのかを、お見せしようと思い。

ピークを過ぎたのか、この日は川に上るサケ少なかったようです。

また、川の中にいる魚は見えづらいので、それがサケだといわれなければ何だか解からないかも(^^ゞ

2006年11月19日 (日)

ステとモト?

二週間おきにできる日曜日の投網を完了、今帰宅です。

この日曜日の投網ですが、同じ船団の仲間と投網時間を午前6時と決めているので普段の出港に比べ6時間ほど遅れて出て行きます。

この時間は、ちょうど日の出と重なり気温が下がる。

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北西からの冷たい風が今日もあり、気温は岸壁で計った時点でマイナス2度!

投網あとの仕事は、明日の代わり網(明日投網に使う網)をたいて終了。

漁場ですが、港を出て船のエンジン回転をスロー回転のまま進めても15分程度のところです。

と違い、はこの前浜が近くに見える漁場が主に活動範囲となっています。

ステで船団仲間の船が全船揃うのを暫し待つ。

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ステという言葉も初めて使ったとおもいます。

ステとは、投網のさいに網を投げ入れる最初の端網のことをいいます。

最初の1反目ということ、この網を約16反前後繋ぎ投網していく。

そして最後の1反に、海の深さに合わせたせ縄を繋ぎその端に浮き玉をつけ目印とします。

最初の1反目ステといいましたが、勿論最後の1反にも呼び名があります。

こちらは、モトと漁師は呼んでいます。

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こうして無事、投網を終えると、目印の浮きにボンデンというプラスチックなどで作られた棒状のものを付け、それが誰の目印か解かるように小さい旗などをボンデンに縛りつけます。

これで本人も、船団仲間もその目印が誰の網のものかを判断するわけ。

本日の投網はこんなところです。

2006年11月18日 (土)

魚がこまい(小さい)!

北西の風3m/s 波の高さ1.5m 気温0℃ 天気は曇り!

いつもの時間にいつもの漁場へいつもの魚を獲りに今日も出港。

毎日同じ事の繰り返しで皆さんも飽きたでしょう。

管理人も飽きてきました(^_^;)

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今朝の漁ですが、ホッケが60箱ぐらいに、カレイが15箱ぐらい、あとは真イカが1箱にスケソが20箱といったところです。

今日のホッケは、こまかった(小さい)です。

ホッケ漁もこの時期になると毎年ホッケの型がこまくなるようです。

今年も例外に洩れず、こまく(小さく)なってきました。

このこまいホッケも徐々にその数が減っていき今年のホッケ漁の終わりをむかえることとなっていきます。

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今朝の60箱のうち写真左の大きいサイズは、9箱で残りは全て右の小さいサイズでした。

こまい(小さい)といえば、カレイもこまかったです。

カレイは、時期的にこれからの魚なんですが、これがホッケ網に今ついています。

正直いってホッケ網にカレイが付くのは有りがたくないんです。

網の目合いがホッケを獲るサイズのものにカレイがかかると外しにくいしそのカレイもこまいのしかかかりません。

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左がホッケ網にかかった宗八かれいで、右はカレイを獲る専門の網にかかったものです。

値段にも大きな差がありホッケ網には、いらんです。

あとは真イカですが、こちらは半島の下(しも)の方へ移動していったみたいで今日は1箱しかなかったです。

真イカの大漁のころは漁場のすぐ側まで来ていたイカ釣り漁船の灯りも今日は遠く下に見えている。

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これが今日の漁獲報告といったところです。

あと沖で変わったことといえば、なんでしょうね何事も無いようなもんです。

景色もいたって変わらず、平和でのどか。。

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強いていえば、漁師仲間と無線で話しているときにブログの話がでました。

「ブログやっているんだって」と聞かれたので「やってるよ」と答えながら暫し雑談。

「たけちゃんのブログ面白いと評判だよ、羅臼の人けっこう見てるよ」とお世辞をいってもらう。

地元羅臼からのアクセスがブログに最近多くなってきていたのは確かです。

コメントを頂いたことはありませんが、アクセス解説で調べても最近徐々にですが地元アクセスが増えているのはわかっていました。

自分から宣伝するのも変なので徐々に地元にも浸透していけばと思っていたのでまずは良かったといったところです。

でも「面白い」というのはきっとお世辞でしょう^^

2006年11月16日 (木)

知床は津波警報発令!

「外が騒がしい」

昨夜ブログで皆さんからのコメントに返事を一通り送り午後9時少し前に床について熟睡でした。

目が覚めたのは、行き交う緊急車両のサイレンの音で。

何分寝ただろうか、寝つきの良い俺、五分もあれば熟睡状態なので起こされた後も暫らく情況が把握できない。

緊急車両サイレンと交互に何かの情報を流しているようだ。

耳を澄まし、聞いてみると

「津波警報発令、急いで高台などに避難してください。」

なに!

もう一度聞くが内容は同じ。

すぐにテレビをつける。

「千島沖でマグニチュ-ド8.1の地震が起き、北海道道東地方に津波警報発令です。」

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えぇっ!!

でもまだ、時間に余裕のあることだと思い気持ちも落ち着いている。

そうこうしている間に先ほどのとは別に新たな緊急車両がまた一台来たようだ。

こちらも何かを必死に流している。

緊急車両から

「津波警報が羅臼沿岸に発令中です、急いで高台などに避難してください。」

「河川そばには絶対近づかないようにして下さい。」

「非難の際は橋を通るのは危険ですので避けてください。」

オイオイ、俺の家は、橋のすぐ横だぜ、ここ渡らんで何処に避難するの?

などと、津波警報発令中でしたが、落ち着いて起こった情況の対処が出来ていた。

次の一言を聞くまでは。

「住民の皆さん、急いで高台などに避難してください、あと5分で津波到達時刻となります。」

えっ!なに!それ先言えよ!!

熟睡状態にある家族を全員を起こし現在の情況をその旨伝える。

とっさに頭を過ぎったのは、「船」

しかし今回ばかりは俺の対応が遅すぎです。

緊急車両の行なった最初の非難指示は到達15分くらい前と後で聞きました。

熟睡状態にあった俺はこれを聞き逃していたようです。

眠りについてほんの5分10分でしたが、時を同じくしてこの地震が起きたようです。

それにしてもあと5分とは、二階の窓から国道を覘くと非難のため移動している車の列。

これじゃ国道は無理、一応家族の者を徒歩で近所で平地より高いと思われる場所に向わせる。

到達時間まであと3分となり、家の全ての電気を消し火気の使用しているところが無いか最後のチェックを終え一応近所の高台に向う。

高台というか小高い丘に到着時に到達時間を見るとあと1分!

そこには、やはり俺たちのように何人かの近所の人が集まっている。

船、大丈夫だろうか

千島沖というと知床からは目と鼻の先、地震発生から津波到達時間があまりにも短すぎでした。

これでは、家族を非難させるのでタイムオーバー、今から船に向っても津波到達時間の後になります。

到達時間を過ぎ、船には一度行きましたが異常無し、自宅に帰りテレビ報道で情況を確認後、家族を呼び戻す。

そして皆さんから俺に送ってくれたコメントを読ませて貰いました。

羅臼ということで、何方か心配してコメントがきているかもとおもい、無事を知らせてから沖に行く予定で・・・

確認するとそこには、信じられないほどのコメント、メール、掲示板での投稿がありました。

みなさん、本当にありがとうございました。

結果、津波被害がもっとも出るだろうと予想されていた羅臼には津波奇跡的に無かったようです。

今回の津波での北海道への被害もゼロ!

津波観測は十勝港で午前0時55分に最大の60センチの津波を観測、釧路で40センチ、根室で20センチとなっています。

尚、この津波警報で、21市町村、約1800人が避難指示を受け、約13万人が避難勧告を受ける事となる。

これが今回の千島沖地震での津波の近況といったところです。

みなさん、ご心配お掛けしてすみませんでした。

俺のほうは無事です。

今日も、普段どおり午前0時過ぎに出港し漁を終えてきました。

時間にもう少し余裕があれば津波到達前に、船を港から離し、沖へ船を出し津波に備える予定でした。

2006年11月15日 (水)

オヤジのアイテム

強い風ではないが今日も北西からの冷たい風が知床の浜を吹きぬける。

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昨日にくらべても風は弱いですが肌に突き刺すようなシバレがやってきたようです。

今朝、日の出前の気温が氷点下8℃、鼻水も氷つきます。

この気温が下がるのは昨日のうちにある程度予想が出来ていたので今日は万全をきしての重装備で、このシバレに立ち向かってやりました。<(`^´)>

威張るほどのもんでもないのですが、重装備とはこれです!

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俺たちオヤジのアイテム・必需品、その名はももひき若いころは穿きませんでしたが、ここ何年かはこれのお世話になっております。(^^ゞ

実はこの記事を書きながら、少し不安になる。

これで数少ない管理人支持者の、あの人たちも幻滅して去っていくのでは・・・(T_T)

道外の方たちには、ももひきは馴染みの薄いものなんでしょうね。

昔、父親が穿いていたのを見て、「カッコワル~」と思ってたんですが今は俺のをやさしく包んでおります・・・・・あったか~ぃ(^_^;)

俺の息子がこれを見たらきっと「カッコワル~」と思うことだろう。

でも、いずれお前も穿く時がきっと訪れる。ひとり言を決めてももひき穿いて仁王立ち!

2006年11月14日 (火)

メダイにまぎれこんでました

南東の風2m/s、波の高さ3m、気温7℃、天気は曇り!

昨日にくらべ温かい朝でしたね、これはまた低気圧が接近しているということなんです。

一概にそれだけが原因ではないですが、今の時期に知床にこれほどの気温があるということは、普段考えられません。

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低気圧が南海上から上がってくる時、その温かい空気を含む低気圧の影響で一時的に温かくなることが多いんです。

この低気圧が通り過ぎると低気圧のうしろに構えている寒気がどっと押し寄せ再び知床は寒くなるはず。。

それでは、本題にはいりましょう。

今日の漁情況はどうだったかというと、真イカがまた徐々に復活してきたようです。

今日は、10箱ほど水揚げがあり明日への希望の光がみえてきましたよ♪

他にはメダイという前回も紹介した魚が少しづつ増えてきました。

こちらは、浜値でキロ200円といったところ、1箱12尾入れの13キロ3箱とってまいりました。

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この魚今年は、お買い得かもしれません。

何故かというと今年の浜値が例年に比べ安いです。

毎年、キロ当たり300円前後するこのメダイという魚ですが、今年の浜値は現在200円。

獲れ始めの9月には、キロ当たり150円前後しかしていませんでした。

でも、一概に皆さんのところでも安くなりますとは、はっきり言って断言できませんけどね。

浜値が安くても市場を出て、業者さんの手から離れいろいろな流通を通し一般消費者の皆様の手に渡るまでに値段がいつも通りに変動することもよくあることです。

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俺たちもたまに地方の町に出掛けたときなどに羅臼産の魚を目にすることがありますが、値段を見てビックリすることがよくあります。

値段が高いのは羅臼産の宿命で仕方ないことですが、その値段設定に問題あり!

その年の浜値が例年より安い魚などでも殆んどが例年と同じ値段それ以上で売られており、この差額で儲けてるのかって考える事ありますね。

本題からまたそれてきたようです。<(_ _)>

今日、このメダイを市場に運んでいた時におきたお話でした。

いつものように魚をカンカン(量り)に上げ市場職員に量ってもらっていたときです。

職員が「たけしさん、また僕をカラかってるでしょう。。」

「なんのこと・・・?」

職員「ほんと気づいてないんですか?」

俺・・・箱の中身をよ~く見る「ゴメン」

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その箱の中にはメダイに混ざってクチグロマスという魚が入っていました。(^_^;)

これじゃぁ職員もカンカン掛けに戸惑うはず。

俺、出荷に行くといつも若い職員をからかって職員たちと皆で大笑いして帰ってくるのが日課なんです。

でも今回のは笑わせようとした訳ではなく、まぎれもないミスでお恥ずかしい。

どこでまぎれこんだのかな~

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このほかに、今日はソイの仲間でシマゾイという体に縞模様のあるソイを12キロ出荷です。

こちらの魚は、刺身や煮つけで食べると美味しいです。

刺身は特にその身がコリコリで、山葵醤油につけ日本酒で一杯がたまらんッス♪

今日の漁獲報告でした。。

2006年11月13日 (月)

寒い一日でした。

北西の風15m/s ~20m/s、波の高さ4m、天気は雪、気温は氷点下4℃

知床連山麓の小さな町にも雪が落ちてきた。

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雪は今年初めてではなかったが、前回は気温が高かったため地面落ちては消え積もることが無かった。

今日の雪はその降る量は少なかったが、気温が低いため見る見る辺りが白く染まる。

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海上は北海道を通過した低気圧の影響で冷たい西または北西の風が吹き荒れる。

出港時間には、まだ風が強く暫らく船で待機となる。

待つ事約1時間、いつもの午前12時半~1時の出港から少し遅れての出漁となる。

港に船を繋ぎとめるモライ綱を外し、外海へと船を出す。

船の灯りに寄ってくる小魚を狙ってウミネコが船に纏わりつくなか暗闇の海で漁場を目指す。

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港を離れ5分も走っただろうか、突然北西から「ゴォー」という風の音がしてきた。

自船のとっている針路は南西方向のため、この北西からの風を船が真横からモロにうける。

船はこの強い北西の風にあおられ大きく反対側に傾く。

予想していたより海上の風が強い!

港に引き返そうか迷うが、漁場はもうすぐそこ。

出港前に見た気象情報によるとこれから先は徐々に天候が回復していくとのこと。

出した決断が、このまま漁場に向けての航行とする。

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目印のボンデンが見えてきた。

時計の針は、午前2時半を少しこえたところを指している。

時間との勝負です。

今はまだ網を巻くのには、なんとかなる海上の状態なのだが。

予報が段々良くなるというのになぜ時間との勝負と書いたのかというと、一番の原因は日の出です。

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なぜこの日の出が問題かというと、日の上がる前後の気温に問題がある。

この日の出前後は必ず気温が急激に下がる。

この急激な気温の落差が何を引き起こすかというと風です。

低気圧が近くにあるときなどはこの気温の落差は大風を巻き起こす可能性が高い!

それを知る我々漁師は気象状況の悪い今日のような日は、6時近くに始まる日の出1時間前くらいまでに全ての仕事を終え帰港しようとする。

何も起きない順調な時はこの時間配分も計算通り進むが、どこかでトラブルや仕事の遅れが出るとそうもいかず、風の洗礼を受けることとなる。

俺のほうはというと、今日も何事も無く無事作業を終え帰港、陸での魚外しと選別作業に入る。

でも、寒い一日でした。

これからはまだまだ寒くなってくるのだけれど慣れるまで大変です。

2006年11月12日 (日)

サケという魚は・・・

シャケ・白サケ・秋味・ハナマガリ・などいろいろな呼び名で親しまれている魚が今回紹介するサケです。

北海道の川で生まれたサケも、やがて大海原に出てオホーツク海を抜け遠くアラスカやベーリング海まで旅をしそして4年後にまた稚魚時代を過ごした母川に戻ってくる。

このサケという魚には、まだまだ解明されていない不思議なその能力があります。

下の映像は標津サーモンパーク内のサケの水槽です。

その一つが母川回帰能力、この能力がサケのもっとも有名な能力です。

生まれ育った母川を離れること10000キロ以上遠くベーリング海にまで旅をし、そこで暮らし成魚となる。

そして4年後、そのベーリング海近くの川ではなく、また自分の生まれ育った川へと回帰してくるのである。

この母川回帰能力ですが、まだまだ解明された有力な説が乏しく未知の能力なんです。

強いて言えば、いま一番有力な説が、生まれ育った川のにおいを覚えている正に嗅覚にすり込ませているといわれています。

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これを4年間忘れずに母なる川に帰ってきて自分の子孫を残します。

しかしいくらサケの嗅覚に特殊な能力があるといえ10000キロの長旅、片道5000キロ以上離れたところまで母川の匂いが届くわけもなく、ここから先はまだ有力な説はありません。

推測の域を抜け出てはいませんが、今現在いわれている説で有力なのがハトや渡り鳥にみられる回帰能力と同じようなもので地球の磁場や太陽などをあてに母川近くまで帰ってくるのではといわれています。

このサケですが実は北海道の名産というわけでもなく全国各地の川で現在放流され、その回帰成功率も上がってきています。

昔は本州の各地の川でもサケが見られましたが、開発の手が伸びその数も減少していったようです。

それでは知床に戻ってくるサケにはどんな種類がいるのかというと、勿論サケと呼ばれる今回の主人公を筆頭に、この他に有名なところでは鮭児(ケイジ)・トキシラズ・メジカ・マスノスケ(キングサーモン)などが有名です。

ケイジは今、全国的に有名になりましたね、これも知床で上がるまぼろしの魚の一つです。

その数量は約1万匹のサケに対し1匹が今のところ平均水揚げでしょうか。

このまぼろしのサケ:ケイジは、その数の少なさだけではなくその身の味は何ともいえない美味です。(何ともいえないのでこれ以上書けません(^^ゞ)

ケイジはこちらの浜値でも毎年キロ4万円前後しています。

ケイジに比べその存在感がすこし薄れますが、美味と定評が高いサケの仲間にトキシラズという名のサケがいます。

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このサケは、呼び名のとおり時を間違えやってきます。若い4年漁で、知床に回遊してくる時期も6月初めと早く、この名がつきました。

サケの場合は通称秋味と呼ばれるようにその盛漁期は9月~11月終わりくらいまでです。

このトキシラズも非常に数が少なく水揚げ時期も違う魚のため貴重価値が高くまた、ケイジに負けず劣らずこちらも美味のため浜値でキロ5千円~1万円の値がつくこともあります。

残念ながらこのサケという魚は我々刺し網漁での捕獲権利が無く、羅臼ではこのサケ漁は主に定置網漁法で獲られます。

この漁法を行なっている漁師さんがサケの専門家なのですが、ここでお恥ずかしいですが、俺もサケの美味しい見分け方を少しだけ書いておきます。

サケは生まれた川に回帰する魚と先に書きましたが、この定置網漁というのは、その回帰する途中に(川に登る前)網を仕掛け待ち伏せる漁法です。

これが何を意味するのかというと、サケは川に上りだすとその体全体の色が変色し白銀色に光るその美しい姿が消え薄っすらと緑かかってきて最後は深緑か黒く変色していきます。

こちらはサーモパーク内水槽に放されているサケ。

川に上ったものを捕獲して皆さんにお見せしているサケです。

緑色にちかく縦模様も出てきているのがわかるでしょうか。

また、体の表面に黒か薄いピンクの縦模様が数本でてきてこうなると味も落ちてきます。

このような模様が多くまた色も銀色がすっかりさめて深緑までかわったものは、川に登ってその体力や栄養素を使い果たしたものか、母川近くの浅瀬までたどりついて力尽き捕獲された可能性もあります。

お店で売られているものには、この定置網漁という川に上る前に捕獲される漁と川に上ったものや、河川近くで捕獲される漁法のものもあり、特別な表示は無いと思います。

決め手はこの色です。

白銀に近いものでその頭上部が濃い青色になりウロコがポロポロと剥がれ落ちそうなものが美味しいサケです。

時期的には9月~10月末ぐらいまでに捕獲されたものが美味しいです。

この時期を過ぎてくると川に上る前のサケでも段々と色が変色していき味も徐々におちていきますね。

2006年11月11日 (土)

本命のホッケはどこへ?

ここ何日か羅臼の港は真イカラッシュが続いた。

刺し網も定置網もイカ釣りも思いがけない収入源となったはずです。

定置につきましては、一日に1000箱~2000箱と俺たちには天文学的数字をたたきだす。

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1000箱あれば今の浜値で少なくとも一日400万円の水揚げがある

ウ・ラ・ヤ・マ・シ・イです(^_^;)

しかし今年羅臼で水揚げされた真イカは、まだまだ例年の水揚げに追いついていないようです。

その理由は、イカの北上の遅れが原因で羅臼でのイカ漁はいつもの年より約一ヶ月ちかく遅れているようです。

そのイカもここ二日ばかり刺し網は下火に入ったみたいです。

ま~ぁ俺たちの本業はホッケ漁ですので、ホッケでがんばろうと思います。

言いたいところなんですが、ホッケどこへ行ったんでしょう

真イカが大漁のうちは気にとめなかったホッケですが、今考えると毎日少しづつその網にかかる数が減っていました。

そのなかでも今日の漁はひどく全ての網を巻いてホッケ4箱・イカ2箱でした。

このような日が長く続かないことを願ってます。

湿っぽくなるので水揚げについてはこんなところで幕を引きましょう。

今日は少しホッケという魚について書いてみます。

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ブログ内では皆さんにもわかりやすいように単にホッケと書いていますが、実はブログ内で紹介している殆んどのホッケは、正式には真ホッケといいます。

この真ホッケは、いわばホッケ代表選手エリートブランド王様キング同じか(^^ゞ

スーパーなどでよく目にするホッケをよ~くチェックしてみてください。

まず、表示が真ホッケと書いているかホッケとしか書いていないかを、何故かというとこのホッケと書かれている商品には真ホッケの他に縞ホッケというものもあります。

優良店などでは真ホッケ・縞ホッケと正確に表示されていますが、中にはどのような捉え方もできるホッケとしか書いていないものも有ります。

下の写真は縞ホッケです。

真ホッケには、このような縞模様がありません。

生のうちはこのように違いもわかりやすいですが、これを背割りの開きにして干すと色も茶色くなり縞模様も薄く見づらいものとなりますので、よ~く目を凝らして見極めましょう。

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地元ではホッケと表示だけでわかりますが、他所ではこの表示だけでは難しいです。

縞ホッケも確かに脂があり実も厚く美味しいホッケですが、真ホッケのその脂のりや味にくらべるとまるで天と地ほどの開きがあるとおもいます。

それともう一つホッケの見分け方ですが、今度は同じ真ホッケでも美味しいものと少し味の落ちるものの見分け方を少し書きます。

良質のものは開きにして300グラム以上あるもので上は600グラムくらいまでがもっとも脂のりが良いものです。

真ホッケは小さすぎても大きすぎてもダメなんです。

次に通称、赤腹とこちらで呼ぶもので、ホッケの腹の部分が赤茶色または赤に近いオレンジかピンクがかった色のものです。

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生きているときは白い腹ですが、捕獲後などに脂のりの良いものは、腹が赤茶色に変色してきます。

また、ホッケも刺し網以外に定置網でも釣れますが、ブランドとよばれるのは、間違いなく唯一刺し網ものだけです。

これは、理由があり、刺し網にかかり逃げようとモガクことでホッケの体全体にそのが自然と回っていくためです。

そして最後にその真ホッケですが、表示(真ホッケ)の上に羅臼産と書かれたものをお選びいただくとご期待にそえるかとおもいます。

これ、けして羅臼の宣伝をしているわけではございません!(ホントは、少ししてます)(^^ゞ

ホッケという魚は、北海道なら殆んどの漁師町で獲れる魚です。

しかし、羅臼産真ホッケは他の真ホッケとは一味違います。

自他共に認めていることと信じています(自他とは地元も他所の漁師町もという意味)

先に生息環境と書いたのは何を意味するのかといいますと。

第一に、世界自然遺産にも登録された豊かな自然環境、海岸から山々までの距離は非常に近くその山には昔と変わらぬ原生林が生い茂りそこから流れ落ちる川が豊かな森の栄養素を羅臼の海に流し込みます。

にとって山々自然環境はとても大切なものです。

そのため森を失った多くの漁師町で現在植林が行なわれています。

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第二に、羅臼沖の海底にそのヒミツがあります。

羅臼の海底は他ではあまり見られない起伏がありまたその深さにも驚異的な落差があります。

狭い羅臼海域、その(カミ)~(シモ)まで僅かの海域で水深が深いところでは1000mを超え、そこからわずか2kmほど離れると浅いところは水深が30mにも達しないところもあります。

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これが何を意味するのかというと、ホッケという魚は、水深200m~500m級の深い海でくらす魚なのですが、エサを追い求めているときや産卵のときには浅い海域に上がってきます。

深い海域にいるときは水深も関係するのか、身が閉まり脂のりも最高、でも浅瀬に来るとその身の閉まりが悪くなり、ボソボソに変わり脂ののりも悪くなるといわれます。

しかし刺し網でホッケを獲るのにはこの深い水深は荷が重過ぎ、また深いところではその海域が広く大量に獲ることができません。

これは、羅臼に限らず他所の漁師も同じことでやはり何処の漁師もホッケ浅瀬に来るのを待ちます。

本文が長くなったので、ここで少し休憩をとり真ホッケの泳ぎをお見せしましょう。

下の映像は北海道標津町という羅臼町の隣町にある水族館:サーモンパークで撮影してきたホッケの泳ぐ姿です♪

では何故に羅臼のホッケは浅瀬で獲れても美味しいかというと長くなりましたが、ここで第二の最初のほうに書いたことを思い出してもらいたいのですが、羅臼の海底の創りです。

急激に深海から浅瀬に変わる羅臼の海底がここで威力を発揮、浅瀬に上がってきたホッケの身がその閉まりの良さや脂のりを失うまえに羅臼の漁民はこれを捕獲できるのは、この急激に浅くなる海底の創りのお蔭なんです。

他所には見られないこの海底の特徴と豊かな森をもつ知床半島が、このブランド羅臼産開き真ホッケを生みました。

羅臼産真ホッケ羅臼産天然昆布に、このブランドという表示があるものを目にされたことがある方も居られるかとおもいますが、これがブランドの意味の一つです。

真ホッケのコラムのようになってしまいましたが、スーパーなどで美味しいホッケを見分ける手段の一つとして頭の片隅にでも置いてくだされば光栄です。

2006年11月10日 (金)

定置網漁法では・・・凄い!

前日は真イカが久々のヒット、大漁に気を良くしての本日の出漁となる。

暗闇の中、船上でワクワクする気持ちをグッと押さえ若い衆たちに平常心を装い支持をだす!

いつものように浮き目印のボンデンを掴み、せ縄を巻き始める。

気持ちはすでに一箱単価×箱数の計算を頭のなかで巡らせている。

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このときの顔をもしカメラで撮られたら、そこには正に水戸黄門でお馴染みのキキョウ屋越後屋のような、いやらしい笑みを浮かべる自分が写るのでは・・・。

そうこうしているうちにホッケ網が上がってきたようだ・・・

昨日はこの巻きはじめの1反目から真イカ「ピュッ」という鳴き声あげながら網にかかってきていた。

しか~し今日その姿は昨日に比べ三分の一程です。

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そして顔は悪代官悪徳商人の末路のようなに一瞬のうちに変貌する。(^_^;)

これは、大げさですが、少し期待し過ぎで網を巻いたのでちょっとガッカリです。

俺たちの行う刺し網漁での今回の真イカは昨日に比べ水揚げがダウン↓。。

イカ釣り漁船もやはり漁のほうは今一ようです。

ただ唯一奮闘したのが、今日の主人公、定置網です。

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こちらも羅臼にある漁法の一つで主に秋サケ漁を行います。

漁法は、俺たちの刺し網漁法魚を追い求め、移動して捕獲していく狩的な漁法に対しこちらは異なり、定置網漁法は、その網を一定の決められた海域に固定し網の作りは、魚を誘き寄せるように待ち構えた袋状の網の中へ誘導する待ち伏せ的な漁法です。

これを日に一回、大漁のときは二回上げに行き、この定置網の網上げのことを網起こしとよびます。

俺のほうは、本日の作業を終え、市場にホッケ真イカカレイなど今日の水揚げを組合市場に出荷し、帰ろうとしていた。

市場前にある定置網専用岸壁の港がなにやら賑やかな様子に目が行きトラックで近づいて見ることに。

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そばまで行き何の作業中なのか見てみることに、今回映像に収めさせていただいたこの定置網漁船には俺の後輩が働いているのでコイツに近づき聞いてみる。

俺 「ずいぶん賑やかだね」

後輩「イカ大漁です。」

俺 「どのくらい有る?」

後輩「う~ん・・・2000箱くらいかな」

俺 「・・・・凄い!開いた口がふさがらないとはこのこと(^_^;)

この1箱65パイ入れのイカ箱を2000箱約12万匹真イカです。

では、これを大勢の若い衆出面とりさんが詰める作業を一部お見せしましょう。

一般の観光客の皆さんがあまり作業場に近づきすぎてカメラ撮影をしていると仕事の支障になったり、作業機械もそばに有り危険なこともあり「じゃまだぁ!」と怒られることもあるので注意してくだされ。

殆んどの漁師はこころよく撮影やお話に応じてくれる筈です。

どうしても撮影したければ「刺し網のタケシ船頭に紹介されて見に来ました」とお伝え下され。

「そんな奴知らね~!」と言われたら速やかに諦めましょう(^_^;)

朝の早くから老人女の人も大勢来てイカ詰め作業のお手伝いをしていました。
正に猫の手も借りたいとはこのことですが(=^・^=)はいませんでした。。。

2006年11月 9日 (木)

巻いてる途中にでもかかるのか?

今日の知床は風も弱く穏やかな一日でした。

低気圧が通り過ぎたあと、知床の海は状態はその低気圧の動きによって二つにわかれる

前に、時化たあとには魚が来ると書いた事ありましたよね。

これをもっと詳しく説明すると厳密にはその低気圧が知床からどちらの方向を通り過ぎて行ったかが大事になる。

魚が来るといわれる時化のことを下時化と羅臼ではよび、魚の水揚げの少ない日などが続くと「下時化にならないかな」と皆、つぶやき出す。

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この下時化というのは簡単にいうと下(シモ)から風波がくる時化のことをいいいます。

では、とはどちらかというと記憶力の良い人は覚えているかもしれませんが知床半島の先端部分の方向を下とよびます。

これと反対に半島の付け根方向を上(カミ)とよびます。

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今回通り過ぎていった低気圧はその位置取りが知床半島をかすめるように地図上の上、オホーツク海側を通り結果、強い西風となる。(厳密には等圧線や前線、気温も関係する)

この日の風は強い風でしたが、西風というのは海上に波やウネリをあまり起こさず漁師にとっては期待できる時化じゃないんです。

漁師的には半島の下側、上記GPS画像でいうと知床半島から下の部分根室沖の太平洋上を低気圧が通るようであれば海上は下時化となり下からのウネリも出て魚の群れがそれに乗るように回遊してくると昔からいわれています。

このほかにも魚がくる時化があるんですが、また次回ということに。

なんだか段々と本題からそれてきている様なので話を戻していきます。

今回の題名である「巻いている途中にでもかかるのか?」は何の意味かというと真イカのことを指しているのです。

昨日は時化のため即席漁に出ることができずいたので今日の魚の鮮度が気になっていました。

鮮度落ちのものは、やはり市場でのセリ値もたたかれるので俺たちにとっては大事なこと。

恐るおそるホッケ網につかまり巻き始める。

ホッケがいません!ある程度の予想はしていました。

「西風のあとは鍋に入る魚もいなくなる」と昔の漁師がよくいいます。

どんな意味かというと強い西風が吹くと鍋に入れる(自分たちで食べる魚)もいなくなるということ、つまり出荷どころかマカナイで家に持って帰る魚も獲れないということ。

そんなことを思いながら網を巻いていると「ピュッ!」と何か音が!

目を凝らして網を見てみるとそこには大量の真イカの群れがかかってきた。

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その全てが生きている。

「ピュッ」というのは真イカの鳴き声、正式には潮を吹く音です。

風で即席ができないでいた網ですが、真イカは全て新鮮そのもの!

ちょうど今この海域に入ってきたものと思われる、そして正に今網を巻いているこの瞬間に真イカが網にかかっているようだ。

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そうこうしているうちに船中、真イカの山です。

現在の浜値で一箱60パイ入れ→4000円~4500円となり、それを約80箱獲ってきました。

ここ最近不漁の日が何日か続いたあとだったのでうれしかった。。

思いがけない大漁に腰痛で引き攣っていた顔にも自然と笑顔が(^_^;)

船中、真イカいっそうで「まっかっか」です。

ここで賢明なみなさんは疑問に思う点があったのではないでしょうか。

「はい」そうなんです、西風なのになぜという疑問が。。

これは、真イカだけにおこる習性というやつでして、ほかの魚には見られません。

詳しいことはあまり知られていませんが、この真イカという魚は風や潮に向って泳ぐという習性があるようなんです。

そこで今回の西風が功を奏したというわけでして、嬉しい誤算となり思わず笑みが(^^)v

また、このイカという魚はこのほかにも灯りに向って泳ぐという習性もあり、これを利用して行われる漁法がイカ釣漁法です。

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たくさんのイカ釣り漁船がイカを求めイカを引き寄せるために船いっぱいに白銀の集魚灯をつけ夜中の海で漁をする灯り、これがいわゆる漁火(イサリビ)です。

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2006年11月 8日 (水)

異常気象、今度は竜巻!

発達中の低気圧の通過に伴い、北海道にはさまざまな被害の爪あとが残った。

知床から距離的にそれほど離れていない北海道佐呂間の若佐地区ではトンネル工事の作業員宿舎のプレハブが竜巻の直撃を受け全壊、中にいた作業員のうち9人がその犠牲に、このほかにも負傷者26人うち一人は重態とのこと。

北海道では珍しい竜巻の被害でしたが、これが過去最悪の竜巻被害となってしまう。

このほかにも全壊・半壊家屋が多数あり、これからの季節に最悪の情況です。

北海道はまもなく本格的な雪の季節に入り、住居を失った方々の心境が同じ北海道人として手に取るようにわかる。

雪が積もると住居の建て直しにもいろいろな問題点が出てくるのではないだろうか、また仮設住宅での一時住まいもこの季節極寒となる北海道では、厳しいものがあります。

特にこの佐呂間町というところは、北海道のオホーツク海側に面しその厳しい北風をもろに受ける地域であり、皆様のこれからのご苦労が目に浮かびます。

今回の災害に対し少しでもお役たてればと思い関係機関などにもいろいろと問い合わせてみようとおもっています。

この地区からさほど離れていない地域に昔ある掲示板でお世話になったお仲間の方が、何人か居られるのでその方々の安否も気になります。

どうかご無事で居られる事を心からお祈りしています。

俺の記憶に間違えがなければ、確か網走方面の方だったとおもいます。

この方の他にもオホーツク海側に面した町にお住まいの方々が何人か居られたと記憶しています。

皆さんのご無事をお祈りします。

ブログへ訪問くださっているみなさま、北海道にこの季節自然災害が起こるということは、本当に辛く厳しいことなんです。

この場を借りて私用目的に紙面使わせてもらい、ご迷惑をお掛けしてすみません。

最近は全国各地で異常気象とみられる災害が発生しております。

知床も先日大波の被害を受けました。

どうか皆さんもこれからの季節、異常な低気圧の発生や様々な自然災害にお気をつけください。

また、今回の竜巻で亡くなられたかたのご冥福を心からお祈りします。

2006年11月 7日 (火)

今日はサカナがありません!

昨日の機関故障のため本日は投網のみです。

本来なら即席漁法を行なうので、今日の水揚げをお見せできたのですが、天候が思わしくなく今日は即席が中止になりました。

今日のサカナは明日に持ち越しということで勘弁くだされ。<(_ _)>

当方ブログに、サカナを楽しみに来ている方も居られるかとおもいます。

そんなわけで、俺の本日の水揚げはありませんが、市場に向ってみましょう。

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上の画像は、ツブの仲間で名前をツブ太郎と・・・じゃなくて<(_ _)>

名前は、羅臼貝(ラウスバイ)といいます。

主に鮨ネタなどに使われるそうです。

次に何か珍しいものはないかと市場の中をうろついていると頭でっかちな奴を発見!

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コイツのからだはどうなっているのか、中国雑技団も顔負けのその体の軟さに(@_@;)

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体長1m50cm以上は軽くあるその体をわずか60cmほどのポリパンにスッポリと収めている。

もし、あのテレビで有名なバックやカバンに入り込む中国のオジサンがこの姿を見たら顔面蒼白になることマチガイない!(コイツは顔面真っ赤ですが)

最後にサカナに関係ありませんが、なんとなくチャチャヌプリを載せ閉じようとおもいます。

深い理由はございません。

単に知床の山々が好きだからでして、意味不明なブログ記事にしてしまう管理人でした。

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2006年11月 6日 (月)

機関故障!

午後11時45分に家を出て港にむかう。

港にはまだ灯り(船の集魚灯)がまばらだ。

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早速船に乗り込み最初の仕事がエンジンの始動です。

「キュルキュルキュル・・・ボッボッボッボッ・ボボボボォーー」

この「キュルキュル」はエンジンが掛かるまでのセルモーターの音です。

「ボッボッボッ」はエンジンが掛かろうとするときの圧縮の音。

「なんかいつもより長くねェ~」

と、一瞬頭を過ぎりましたが無事エンジンも掛かりそのまま出港準備をすすめる。

暗闇の中、操縦室の窓を少し開けて若い衆にモライを放すよう支持する。

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時間は、時計の針が午前0時少しを指したころです。

港を出ていつも約5分程度はエンジンをスロー回転のまま走る。

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港での暖機運転と出港してからのこの短い時間でエンジンにオイルを廻りきるのを待つ。

いつものように5分経過し、スロットルを上げていく。

「ガァー」という高音でエンジンがうなり始める!

「ん!」

いつもならこのまま最終高音域まで入るエンジン音が聴こえてくるはずなのに・・・

エンジン音が中途半端、一度海上でスロットルをゆるめ、クラッチを抜き機関室にむかう。

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エンジン自体に異常は見られない、低回転でのエンジン音もいたって正常?

再度操舵室(ブリッジ)に戻り船を走らせる。

「ボーォ」スロットルを上げてもこの音、いつもなら高速回転まで上げると「ボーォ」のあとに「キィーン」というタービン(ターボ)の高回転で回る音や、エンジンもまだまだうなりだす。

今のところエンジンが止まる気配はないし、海上の波も高くない、風も弱いのでこのまま漁場に向う判断をくだす。

明日の天候も悪いので今日のうちに網を巻き上げてしまいたい。

漁場に着き2本刺しておいたホッケ網とスケソ網を無事巻き上げる。

いつもならこのまま、船団仲間の船と一緒に並んで網の投網をするのですが、エンジンの調子が今一なので断念!

エンジンの症状は今までの経験上おそらく、こしきの詰まりからくる燃料不足でエンジンが吹け上がらないのが原因でしょう。

沖での素人判断ではこのような判断をくだしました。

もし、これが原因だったら、こしきを取り替えるだけでOKなので網を投網しても良かったんですが、念のため今回は一度お休み。

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投網をせず陸に戻り魚外し作業と選別作業をいつものように行う。

明るくなったころ、念のため機関整備の職人を呼び見てもらうことに。

やはり推測通り、こしきの詰まりが原因でしたね、古くなっていたので新しいものと取り替えてもらい、無事終了。

明日は、問題なく出港できるとのことです。

機関故障につきましては、こんなところです、それでは本日の魚を紹介しましょう。

これは、羅臼秋漁の名物、鱈(たら)といいます。

一匹約7キロぐらいありましたね、この魚のオスは腹にタツという貴重な食材をもちます。

高級料亭などでお召上がりになった方も居られるかとおもいますが、とても美味しいです。

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下は宗八カレイ、これは浜風でガラガラになるまで干し、アブってたべます。

小さいものは、食卓のオカズというより、珍味としての利用が主です。

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この他にも、ホッケやスケソといろいろ獲ってきましたよ、

それでは今晩のところはこのへんにして知床からお別れです。

また次回お会いしましょう(^_^)/

2006年11月 5日 (日)

日曜なのに・・・

タイトルからして皆さんも大よその見当がつくことでしょう。

その通りです、日曜なのに朝早くから仕事でした。

羅臼の漁師が行なう刺し網漁という漁法は、魚の鮮度を落さぬよういろいろな努力をしています。

そのひとつが、第一・第三・第五日曜日の月に三回の日曜日には、船を出し投網が可能です。

巻き上げ作業は全日曜日とも禁止ですが投網という海に網を入れる作業だけは、この三回の日曜日に許可されています。

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そんなわけで、ちまたはお休みのなか午前6時に港を出て網の投網をしてきました。

日曜日を完全休日にしてしまうと刺し網を土曜日に刺し二日海に入れておくか月曜日の漁をあきらめて月曜日に投網作業だけ行なうかの二つの選択になり、俺たちはたいへん困るわけ。

それなのに何故なぜ今日のタイトルに「日曜なのに・・・」というように残念そうな題名をつけたのかというと、これは若い衆たちの気持ちの代弁といったところです。

漁業経営者には、ありがたい日曜日の投網も、従業員(若い衆)たちにとっては、もしかしたら地獄かもしれない。

漁師以外の人は殆んどが特別な日曜出勤でもない限り、まだ布団の中もしくは朝帰り。。

可哀そうだけどこれもお仕事。

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働きに来たときに交わした契約なんです。

俺も若いころには経験しています。

自分の家が漁業経営をしていても、殆んどの跡継ぎが若いころは人(他所)の飯を食べに出されます。

理由は二つあり、一つは自分の家の持つ漁業権利の使えない時期、例えば俺たち5トン未満船という船型の船は羅臼での漁を1月~3月まで休業しなければいけません。

この時期の収入が3ヶ月途絶えるので1月~3月でも漁にでることが出来る船に乗るか、どこかに出稼ぎにいかなければいけません。

もう一つの理由が板前さんみたいなもんで甘えの出る我が家から出され他人の船での修業的なもんです。

長くなりましたが、上のほうで書いた内容を憶えていてくれているでしょうか。

日曜日の投網は若い衆が「日曜なのに・・・」とは、自分も経験済みでして気持ちもよ~くわかっております。

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「従業員のみなさん、ご苦労様です。」

投網のみのため港に帰ってからの魚外し作業はないので、船に明日使う分の網をたいて終わりです。

「たいて」という表現前にも少し紹介しましたがもう載せますね。

「たいて」とは「網たき」という漁師ことばで、次回使う網を船の後部にある網箱というスペースに浮き側とオモリ(石を編んだもの)側にきれいに順番どおり並べる作業をいいます。

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ウミネコが見送るなか帰港です。

2006年11月 4日 (土)

本日の漁獲報告!ババガレイとソイ

午前0時5分、東の風、風速3m/s 波の高さ1.5m 天気晴れ、気温1℃!

港を出港、コンパスで目的地へ針路をさだめる。

GPSレーダー魚群探知機も予熱を終えON表示になり出港。

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真っ暗闇の夜中の海では月でもまぶしく目を細める。

これ、大げさな表現のように感じるかもしれませんが、実は大げさなんです。

いくらなんでも夜中のお月さんを見てもいくらそこが知床でも目を細めるほどのまぶしさは無いです。

放射冷却の作用と澄んだ空気のもと、周りに漁船でもいない限り、下界の灯りがまるで無い夜中の海から見る月はその存在感をおもいきりアピールしてくる。

漁場に入り、いつものように暗闇の中でボンデンを探し網を巻き始める作業をおこなう。

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秋漁の10月・11月は主にホッケ網漁をおこなっていますが、他の魚を獲っていないという訳でもないので今日はそちらも少し載せていきます。

出港して最初にまずはホッケ網を巻き、今日の2本目、第二ラウンドはスケソ網でした。

こちらの網はまだ少し季節が早いのか漁のほうは、いまいちのようです。

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スケソの上に置かれたステッカーに145と書かれているのは㌔数でこの日漁獲されたスケソの㌔数です。

ポリパンという鮮魚を入れる箱にスケソでしたら一箱に約14~16㌔詰めるのでこの日のスケソ水揚げは10箱ということです。

余談ですが俺はこのスケソの澄まし汁というのが大好き、湯煮も絶品です。

このほかにもいろいろと獲ってきましたので載せますね。

二番手に紹介する魚は、オチョコといいます。

この魚は「メダイ」という正式な名前があるんですが羅臼の漁師は「オチョコ」とよぶ。

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このステッカーには2と書かれています。

お恥ずかしいですが、本日は一匹1㌔のものを二匹しか獲っていません(^_^;)

こちらはお刺身塩焼きにしても美味しいですね。

俺、この魚も好きで、食べたい日には、市場に運ばず家に持って帰り食べちゃいます。

そして次はカレイの一種ババガレイというカレイです。

これも味のほうは絶品!

脂のりの良いカレイで肉厚な身を持ち、その身がとてもやわらかく味付けの染みこみも良く美味しいです。

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羅臼で獲れるものは約40センチくらいのものが平均でしょうか、中には体長が70センチを超える大物も網にかかることがあります。

あまり一度に紹介してしまうと次回紹介する魚がなくなり、こちらとしてはブログ運営上たいへん困りますので次を本日の最後とします。(^_^;)

これは青ゾイというソイの一種で体長は25センチ~30センチといったところです。

この魚は身がコリコリとしていて、やはりお刺身が美味しいです。

酒のツマミにこの刺身はよく合います、特に日本酒にはもってこいの味!

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これらが、ホッケ以外に秋に獲れる魚たちの一部です。

地元では新鮮さも手伝い殆んどの魚が、お刺身として食することができます。

料理は得意なほうではなく、どの魚も、お刺身、塩焼き、煮付けなどにしてしまいますが新鮮だと殆んど手を加えないこの調理法でもなかなかイケルのです。

お料理のお得意な方に調理されると知床の魚たちは、その魅力を十二分に発揮することでしょう。

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