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2006年11月 9日 (木)

巻いてる途中にでもかかるのか?

今日の知床は風も弱く穏やかな一日でした。

低気圧が通り過ぎたあと、知床の海は状態はその低気圧の動きによって二つにわかれる

前に、時化たあとには魚が来ると書いた事ありましたよね。

これをもっと詳しく説明すると厳密にはその低気圧が知床からどちらの方向を通り過ぎて行ったかが大事になる。

魚が来るといわれる時化のことを下時化と羅臼ではよび、魚の水揚げの少ない日などが続くと「下時化にならないかな」と皆、つぶやき出す。

Dscf1067

この下時化というのは簡単にいうと下(シモ)から風波がくる時化のことをいいいます。

では、とはどちらかというと記憶力の良い人は覚えているかもしれませんが知床半島の先端部分の方向を下とよびます。

これと反対に半島の付け根方向を上(カミ)とよびます。

Dscf0885_2

今回通り過ぎていった低気圧はその位置取りが知床半島をかすめるように地図上の上、オホーツク海側を通り結果、強い西風となる。(厳密には等圧線や前線、気温も関係する)

この日の風は強い風でしたが、西風というのは海上に波やウネリをあまり起こさず漁師にとっては期待できる時化じゃないんです。

漁師的には半島の下側、上記GPS画像でいうと知床半島から下の部分根室沖の太平洋上を低気圧が通るようであれば海上は下時化となり下からのウネリも出て魚の群れがそれに乗るように回遊してくると昔からいわれています。

このほかにも魚がくる時化があるんですが、また次回ということに。

なんだか段々と本題からそれてきている様なので話を戻していきます。

今回の題名である「巻いている途中にでもかかるのか?」は何の意味かというと真イカのことを指しているのです。

昨日は時化のため即席漁に出ることができずいたので今日の魚の鮮度が気になっていました。

鮮度落ちのものは、やはり市場でのセリ値もたたかれるので俺たちにとっては大事なこと。

恐るおそるホッケ網につかまり巻き始める。

ホッケがいません!ある程度の予想はしていました。

「西風のあとは鍋に入る魚もいなくなる」と昔の漁師がよくいいます。

どんな意味かというと強い西風が吹くと鍋に入れる(自分たちで食べる魚)もいなくなるということ、つまり出荷どころかマカナイで家に持って帰る魚も獲れないということ。

そんなことを思いながら網を巻いていると「ピュッ!」と何か音が!

目を凝らして網を見てみるとそこには大量の真イカの群れがかかってきた。

Dscf1102_3

その全てが生きている。

「ピュッ」というのは真イカの鳴き声、正式には潮を吹く音です。

風で即席ができないでいた網ですが、真イカは全て新鮮そのもの!

ちょうど今この海域に入ってきたものと思われる、そして正に今網を巻いているこの瞬間に真イカが網にかかっているようだ。

Dscf1099

そうこうしているうちに船中、真イカの山です。

現在の浜値で一箱60パイ入れ→4000円~4500円となり、それを約80箱獲ってきました。

ここ最近不漁の日が何日か続いたあとだったのでうれしかった。。

思いがけない大漁に腰痛で引き攣っていた顔にも自然と笑顔が(^_^;)

船中、真イカいっそうで「まっかっか」です。

ここで賢明なみなさんは疑問に思う点があったのではないでしょうか。

「はい」そうなんです、西風なのになぜという疑問が。。

これは、真イカだけにおこる習性というやつでして、ほかの魚には見られません。

詳しいことはあまり知られていませんが、この真イカという魚は風や潮に向って泳ぐという習性があるようなんです。

そこで今回の西風が功を奏したというわけでして、嬉しい誤算となり思わず笑みが(^^)v

また、このイカという魚はこのほかにも灯りに向って泳ぐという習性もあり、これを利用して行われる漁法がイカ釣漁法です。

Dscf1023

たくさんのイカ釣り漁船がイカを求めイカを引き寄せるために船いっぱいに白銀の集魚灯をつけ夜中の海で漁をする灯り、これがいわゆる漁火(イサリビ)です。

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コメント

たいへんな低気圧でしたねー。
イカがたくさん獲れてよかったですね。
こちらもホットしました~。

☆なぎささん、こんばんは。

今回の低気圧も大きな爪あとを残していきました。
人的被害もでて被災地のみなさまにはお見舞い申し上げます。

前回は大波、今回は竜巻と最近は異常気象が続きますね。

五島のほうはどうでしょうか、そちらは風の強いところと前にそちら出身の方に聞いております。

荒れた日などには、お気をつけください。
いつもご心配お掛けして申し訳ないです。
また、こころから感謝しております。。

おもしろすぎます。はやく寝ようと思いつつ、読むのをやめられません。すごく勉強にもなります。
真イカはいつ頃の季節に採れるのですか?あと、ドスイカというのは本州ではまったくみかけないのですが、出荷はされないのですか?
中標津のスーパーで『タコイカ』というのを買ったことがありますが、あれはドスイカだったのかしら?見た目は似ていましたが…パスタにいれましたが、やわらかくておいしかったです。

☆りんごさん、こんにちは。

いつもありがとう

>おもしろすぎます。はやく寝ようと思いつつ、読むのをやめられません。すごく勉強にもなります。

嬉しいお言葉をどうもです。
睡眠の邪魔してすみません<(_ _)>

「タコイカ」って初めて聞きます。
羅臼にはいないなぁ、ドスイカはやわくて美味しいですね。

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