ここ何日か羅臼の港は真イカラッシュが続いた。
刺し網も定置網もイカ釣りも思いがけない収入源となったはずです。
定置につきましては、一日に1000箱~2000箱と俺たちには天文学的数字をたたきだす。
1000箱あれば今の浜値で少なくとも一日400万円の水揚げがある!
ウ・ラ・ヤ・マ・シ・イです(^_^;)
しかし今年羅臼で水揚げされた真イカは、まだまだ例年の水揚げに追いついていないようです。
その理由は、イカの北上の遅れが原因で羅臼でのイカ漁はいつもの年より約一ヶ月ちかく遅れているようです。
そのイカもここ二日ばかり刺し網は下火に入ったみたいです。
ま~ぁ俺たちの本業はホッケ漁ですので、ホッケでがんばろうと思います。
と言いたいところなんですが、ホッケどこへ行ったんでしょう?
真イカが大漁のうちは気にとめなかったホッケですが、今考えると毎日少しづつその網にかかる数が減っていました。
そのなかでも今日の漁はひどく全ての網を巻いてホッケ4箱・イカ2箱でした。
このような日が長く続かないことを願ってます。
湿っぽくなるので水揚げについてはこんなところで幕を引きましょう。
今日は少しホッケという魚について書いてみます。
ブログ内では皆さんにもわかりやすいように単にホッケと書いていますが、実はブログ内で紹介している殆んどのホッケは、正式には真ホッケといいます。
この真ホッケは、いわばホッケの代表選手・エリート・ブランド・王様・キング同じか(^^ゞ
スーパーなどでよく目にするホッケをよ~くチェックしてみてください。
まず、表示が真ホッケと書いているかホッケとしか書いていないかを、何故かというとこのホッケと書かれている商品には真ホッケの他に縞ホッケというものもあります。
優良店などでは真ホッケ・縞ホッケと正確に表示されていますが、中にはどのような捉え方もできるホッケとしか書いていないものも有ります。
下の写真は縞ホッケです。
真ホッケには、このような縞模様がありません。
生のうちはこのように違いもわかりやすいですが、これを背割りの開きにして干すと色も茶色くなり縞模様も薄く見づらいものとなりますので、よ~く目を凝らして見極めましょう。
地元ではホッケと表示だけでわかりますが、他所ではこの表示だけでは難しいです。
縞ホッケも確かに脂があり実も厚く美味しいホッケですが、真ホッケのその脂のりや味にくらべるとまるで天と地ほどの開きがあるとおもいます。
それともう一つホッケの見分け方ですが、今度は同じ真ホッケでも美味しいものと少し味の落ちるものの見分け方を少し書きます。
良質のものは開きにして300グラム以上あるもので上は600グラムくらいまでがもっとも脂のりが良いものです。
真ホッケは小さすぎても大きすぎてもダメなんです。
次に通称、赤腹とこちらで呼ぶもので、ホッケの腹の部分が赤茶色または赤に近いオレンジかピンクがかった色のものです。
↑生きているときは白い腹ですが、捕獲後などに脂のりの良いものは、腹が赤茶色に変色してきます。
また、ホッケも刺し網以外に定置網や釣でも釣れますが、ブランドとよばれるのは、間違いなく唯一刺し網ものだけです。
これは、理由があり、刺し網にかかり逃げようとモガクことでホッケの体全体にその脂が自然と回っていくためです。
そして最後にその真ホッケですが、表示(真ホッケ)の上に羅臼産と書かれたものをお選びいただくとご期待にそえるかとおもいます。
これ、けして羅臼の宣伝をしているわけではございません!(ホントは、少ししてます)(^^ゞ
ホッケという魚は、北海道なら殆んどの漁師町で獲れる魚です。
しかし、羅臼産真ホッケは他の真ホッケとは一味違います。
自他共に認めていることと信じています!(自他とは地元も他所の漁師町もという意味)
先に生息環境と書いたのは何を意味するのかといいますと。
第一に、世界自然遺産にも登録された豊かな自然環境、海岸から山々までの距離は非常に近くその山には昔と変わらぬ原生林が生い茂りそこから流れ落ちる川が豊かな森の栄養素を羅臼の海に流し込みます。
海にとって山々の自然環境はとても大切なものです。
そのため森を失った多くの漁師町で現在植林が行なわれています。
第二に、羅臼沖の海底にそのヒミツがあります。
羅臼の海底は他ではあまり見られない起伏がありまたその深さにも驚異的な落差があります。
狭い羅臼海域、その上(カミ)~下(シモ)まで僅かの海域で水深が深いところでは1000mを超え、そこからわずか2kmほど離れると浅いところは水深が30mにも達しないところもあります。
これが何を意味するのかというと、ホッケという魚は、水深200m~500m級の深い海でくらす魚なのですが、エサを追い求めているときや産卵のときには浅い海域に上がってきます。
深い海域にいるときは水深も関係するのか、身が閉まり脂のりも最高、でも浅瀬に来るとその身の閉まりが悪くなり、ボソボソに変わり脂ののりも悪くなるといわれます。
しかし刺し網でホッケを獲るのにはこの深い水深は荷が重過ぎ、また深いところではその海域が広く大量に獲ることができません。
これは、羅臼に限らず他所の漁師も同じことでやはり何処の漁師もホッケが浅瀬に来るのを待ちます。
本文が長くなったので、ここで少し休憩をとり真ホッケの泳ぎをお見せしましょう。
下の映像は北海道標津町という羅臼町の隣町にある水族館:サーモンパークで撮影してきたホッケの泳ぐ姿です♪
では何故に羅臼のホッケは浅瀬で獲れても美味しいかというと長くなりましたが、ここで第二の最初のほうに書いたことを思い出してもらいたいのですが、羅臼の海底の創りです。
急激に深海から浅瀬に変わる羅臼の海底がここで威力を発揮、浅瀬に上がってきたホッケの身がその閉まりの良さや脂のりを失うまえに羅臼の漁民はこれを捕獲できるのは、この急激に浅くなる海底の創りのお蔭なんです。
他所には見られないこの海底の特徴と豊かな森をもつ知床半島が、このブランド羅臼産開き真ホッケを生みました。
羅臼産真ホッケや羅臼産天然昆布に、このブランドという表示があるものを目にされたことがある方も居られるかとおもいますが、これがブランドの意味の一つです。
真ホッケのコラムのようになってしまいましたが、スーパーなどで美味しいホッケを見分ける手段の一つとして頭の片隅にでも置いてくだされば光栄です。
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